よくある質問-6 健康
1 免疫とは?
1-1 アレルギーとは
アレルギーとは、生体に備わっている自分以外の物質を
排除しようとする「免疫」というシステムの異常反応である。
外側全体を覆う皮膚や、内側の肺・胃・小腸・大腸などの
表面の粘膜から細菌・ウイルス・たんぱく質などが侵入し、
免疫システムが作動し、過剰反応をすると
アレルギーの症状が出る。
1-2 免疫のしくみ
第1段階「自然免疫」 白血球などの働きで排除する。
第2段階「獲得免疫」 抗体が出来ることにより、
二度目の感染時に排除する。
1-3 アレルギーの原因物質
「抗原」 免疫システムを刺激する物質の総称
「アレルゲン」抗原の中でアレルギーを引き起こすもの
吸入性のもの 花粉・ダニ・ハウスダスト・動物の毛など
食物性のもの 卵・牛乳・魚類・大豆など
薬物性のもの 抗生物質など
2 アレルギーとは?
2-1 アレルギーの4タイプ
T型アレルギー:即時型アレルギー
/花粉症・気管支喘息・食物アレルギーなど
W型アレルギー:遅延型アレルギー
/接触過敏症・ツベルクリン反応など
U型アレルギー:自己免疫疾患
/異型輸血反応・自己免疫性溶血性貧血など
V型アレルギー:自己免疫疾患
/慢性関節リュウマチ・血清病など
2-2 T型アレルギーのしくみ
侵入した抗原を抗体が認識し、
防衛する役目の細胞に作用して、
抗原を排除したり、抗原の拡散を防ぐための、
化学伝達物質を放出させる。
ヒスタミンなどの化学伝達物質が過剰となると、
じん麻疹やかゆみとなる。
2-3 W型アレルギーのしくみ
侵入した抗原を認識したTh1細胞から、
白血球やリンパ球を呼び寄せる働きをする物質が出される。
過剰に集まると発赤・腫れ・発熱となる。
2-4 U型アレルギーのしくみ
タイプの異なる血液を輸血すると、
その赤血球を異物と認識して攻撃し、
溶血反応を起こす。
2-5 V型アレルギーのしくみ
ジフテリア・狂犬病などの際の血清治療の
副作用として起こる。
3 アトピーとは?
3-1 アトピー性皮膚炎
バリアー機能の低下した皮膚から侵入したアレルゲンによって、
皮膚でT型アレルギーが起こる、
あるいはブドウ球菌が出す毒素が皮膚から侵入し、
T細胞が活性化することで発症する。
3-2 アレルギーマーチ
乳幼児の成長に従って、食物アレルギー・アトピー性皮膚炎・
気管支喘息・花粉症などが発症する。
一般に併発する。近い将来、日本人の殆どが
アトピー素因を持つと予想されている。
4 治療の方法は?
4-1 アレルゲンの特定
血液検査や皮膚テストや食物試験によりアレルゲンを特定する。
素人療法は禁物。必ず専門の医師の判断に従うこと。
4-2 治療
まずアレルゲンとの接触を避け、発症したら対症療法を行う。
4-3 スキンケア
アトピー性皮膚炎に対しては、石けんで汚れを落とし、
保湿剤で潤いを保つことで、
皮膚のバリアー機能を高めることが有効である。
5 健康な暮らし方とは?
5-1 私の考える「健康な暮らし方」
石けんで洗い、添加物の含まれていない食事をし、
周囲の人々と良好な関係を持ち、自然と調和し、
自分の生き方に納得ができ、ストレスを感じないで暮らすこと
・・・と私は思います。